ArteChiara、アルテ・キアラとは

イタリア最古の美術館であるウフィツィ美術館、ピッティ宮殿をはじめとするイタリア公立美術館特別監督局*では、世界中の美術館に先駆けてデジタル技術を文化財の保存、修復、教育に活かし、作品のデジタルアーカイブ構築が行なわれてきました。このデジタルアーカイブ構築を基盤にアーカイブ技術から再生技術を駆使し、たとえ美術館の門外不出の指定作品であっても、より多くの人に原画から受ける感動をもたらしたいと考案、絵画修復家と共に誕生させたのが、「Arte=芸術、技術」「Chiara=明るい、光輝く、明確」の意味を持つ「ArteChiara、アルテ・キアラ」です。
Polo Museale Fiorentino=美術館や宮殿を管轄するフィレンツェ公立美術館特別監督局
美術館の高精細さが求められるデジタル・アーカイブ技術から取得されたデジタルデータと、熟練のイタリア職人の手仕事の技の融合が、アルテ・キアラには活かされています。美術館が保有する所蔵作品と直に接してきた研究成果と超高精細デジタルアーカイブにより、肉眼には見えない細部までも捉えた再現性と熟練の手仕事による職人技術が、これまでの複製画を遥かに超える高い品質を生み出し、原画と見間違うばかりの存在感を放ちます。
その高い品質は、バチカン美術館で認められ、バチカン美術館所蔵作品の複製に至り唯一バチカン美術館公式ロゴの使用が許可されています。
ひとつひとつがカスタムメイド。1点のアルテ・キアラができるまで
所蔵先美術館の許可下で高精細デジタル・アーカイブから忠実に再現するよう、1点ずつ材質を厳選するプロセスにはじまり、手掘りの額装に至るまで熟練の職人が携わります。アルテ・キアラには、1点の作品に1.5ヵ月の時間を掛ける入念なプロセスがあります。画家の魂をよみがえらせ、半永久的にとどめる卓越した職人技とデジタル技術が融合することにより、絵画の隅々まで感動を呼び起こす要素が備わります。


アルテ・キアラの特徴とこれまでの複製画との比較一覧表
模写の複製画 | 印刷による複製画 | アルテ・キアラ | |
印象 | 似ている違う絵画 別の人が描いたもので、描き手の特徴が絵画に出てしまう | よく出回っている複製画 大量生産では、色・存在感に限界がある | 本物の油絵に見間違う品質 実物の迫力を持つ存在感 本場の高級感がある |
正当性・CSR | 所蔵先に許可なく模写 申請すらされていない現状 | 所蔵先から無断で複製されているものも多く出回っている | 著作権だけでなく、全作品において所蔵先が許可しているソースをもとに制作、売上の一部は所蔵美術館へ還元される |
素材 | 多くの場合安価なキャンパス地や額が使用される | 多くの場合印刷機に入る紙、キャンパス地に類似した紙、 安価な額装が使用される | 原画と同類の材料を厳選して使用、 美術館所蔵作品と同じ高級ハンドメイド額装 |
表面 | 筆致あり | 平面、または樹脂で盛り付け | 筆致あり |
価格 | 約5,000円~500,000円 | 約30,000円~100,000円 | 130,000円~大きさにより上限なし |
耐久性 | 使用染料により異なる 油彩の場合油彩画と同じ | 短い(2-3年で変色するものが多い) | 長い(油彩画と同じ) |
希少性 | 中国の村で中国人学生が大量に制作 | 大量生産、日本製、中国製 | 限定数1作品499(番号入) 証明書付 |
市場性 | 中国では大変多く見られるもの | 日本ではよく見られるもの | 上質のものを求める方や 高級な空間演出に |