《夜会》(1878)
¥300,000
Beraud Jean (1849-1936)
Une soiree
ジャン・ベロー
《夜会》(1878)
カンヴァス,油彩 65.5x116cm
パリ,オルセー美術館
絵画サイズ:【A】39.3×69.6cm 【B】52.4×92.8cm 【C】約原画サイズ
作品コード: BerSoi
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Description
まばゆいランプ、重厚感のあるドレープで飾られたヴェルミヨン色のカーテン、その間には奥行の広がりを映す鏡、天井にはきらめくシャンデリア。豪華絢爛な広間でくり広げられる、パリが繁栄した華やかなベル・エポック時代の舞踏会の様子が精密に描かれている。
男性は正装の燕尾服に身を包み、女性はまるで夜会のフロワーに花を咲かせる長い引き裾ドレスの装いで、細やかなレースや刺繍はやわらかな質感まで手に取るようだ。このような豊かなドレス、コルセットで絞められた細いウェスト、ペチコートで膨らんだヒップは、当時の女性ファッションの流行を今に伝えてくれる。
今では《夜会》で知られるこの作品は、《ホテル・カイユボット》という古いタイトルから、カイユボット邸で開かれた夜会だったという説もあったが、これを証明するには書類が充分ではないとされている。カイユボットは裕福な画家で、ルノワールやモネなどの支援者として印象派の収集家でもあり、この時代を支えたことには相違ない。
2016年夏に開催されたルノワール展では、ルノワール作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》の他、オペラ座やテュイルリー宮での舞踏会をテーマにした同時代の絵画がひとつのコーナーを作り、その中でもひときわ鑑賞者の目を引いたのがこのジャン・ベローの《夜会》であった。