美術館アートがもたらすもの

美術館や展覧会などで好きな作品を目の前にした時の、人々の表情の輝き。絵画を目にすることで得られる、脳の活性化、心のうるおい、感性の育みなど、心身のよりよい効果は、免疫力を高めるともいわれています。
特に不安定な最近の時勢では、どちらかというと奇をてらうことの多い現代アートよりも、長く愛され続けてきた作品群は、私たちの心にそっと寄り添ってくれるかのようです。美術館に所蔵されている絵画作品はそれぞれ時代の専門家により名作と評され、数世紀に渡り多くの人々を魅了し続け、人々に計り知れない影響をもたらしてきました。

医学的なアプローチ

「美術鑑賞は人を幸せにできるのか?」という提起に対し、2016年に開かれたシンポジウム、フィンランド国立アテネウム美術館×DNP「ミュージアムの幸せ効果―美術鑑賞の可能性から考える―」の中で、「脳は幸せになるために芸術作品に美を感じようとする」とのディスカッションが繰り広げられました。

「絵を見て”美しい”と感じるときには、前頭葉(額)の下部に位置する眼窩前頭皮質が活動を高めます。眼窩前頭皮質は、脳の中で何かをしたいという欲望や、望ましいと思うときにも活動する報酬の系統と関わりがあり、美は”ご褒美”といえる。幸福の神経活動を満たす階層として”五感” → “欲求の回路” → “嗜好の回路” → “幸福の回路”があり、価値体験が幸福の基礎を成している。」美術鑑賞というのは「快」を得たり、意欲を起こしたりして、その結果、「幸せ」を感じる人間の営みのひとつであるという1つの結論が導かれました。

フィンランド国立アテネウム美術館 × DNP ミュージアムラボ シンポジウム 「ミュージアムの幸せ効果―美術鑑賞の可能性から考える―」より

絵のない部屋(BEFORE)と絵のある部屋(AFTER)。その他は全く同じ設定ですが、印象は一目瞭然です。

スウェーデンとアメリカで、手術後の患者さんに対して何もない部屋と壁に絵画を飾った部屋での経過比較をしたところ、絵画を飾った部屋にいた患者の方が、必要な薬の投与量が少なかったとの臨床データが出ています。絵画には、人間の精神に作用し、治癒力を高める効果がある表れといえます。

<出典:医学誌BMJ>

2019年12月、医学誌BMJブリティッシュ・メディカル・ジャーナルでは、文化と芸術に接する機会が多いほど、早死のリスクを避けられると発表しました。英(UCL)の研究者が14年間かけて行った調査によると、2~3カ月に1度もしくはそれ以上の頻度で芸術鑑賞をする人は、そうでない人より、早死にのリスクが31%低下するとの結果が認められました。
定期的に美術館に足を運ぶことが理想ですが、身近な空間に美術館アートに遜色のない絵画を飾ることで、日常に自分だけの美術館空間をつくることも幸せの一助になるのではないでしょうか。

空間と美術館アートの幸せな関係

目の栄養

視覚的に空間が明るくなる、目を楽しませることができる

華やいだ気分になる、心地よくなる

美術館や展覧会へ行った時のことを思い出す

空間に個性を添える

瞬時に理想の雰囲気が作れる

大規模なリフォームをすることなく印象を変えられる

空間に個性を添え、特徴づけることができる

想像力・インスピレーション

描かれているモチーフから想像が広がる

インスピレーションから脳に良い作用をもたらす

空間に個性を添える

一緒にいる人とのコミュニケーションが
スムーズになり、会話が弾む

「この画家誰だっけ」「どこの景色かな」「キレイね」

空間と美術館アートの幸せな関係

Art subscription without purchase

アートシェア倶楽部で絵画の専有からシェアへ

 

絵が空間にあることがいいとわかっていても、いざ絵画を買うとなるとハードルが高いものです。この画家のこの作品が好き、といった美術愛好家の方は所有したい気持ちがありますが、法人様や不特定多数の人が行き来する場所に飾る絵については、作品の選定は悩みどころです。また、飽きることを懸念してのちに複数の絵を買い増しするのでは経済的に負担が増え管理する場所にも困るかもしれません。そのようなケースでは専有せずに、最適な絵を期間を区切って飾れる、絵画を共有するレンタルサービスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
当アートシェア倶楽部は、絵画のシェリングエコノミーとして、アートのある心地よさをお気軽に感じて頂く機会の普及に務め、美術館を支援します。
当社のコレクションの特徴は、普遍性。いつの時代にも大勢の人々に愛され続け、今もなお魅力を発し続ける作品群を誇るアルテ・キアラから構成されています。お客様の感性でお好きに選んで頂くこともできますし、空間に合わせてこちらでコーディネート(現在無償でご提供中)することも可能です。

 

フィレンツェ、ウフィツィ美術館に代表される美術館の公式デジタルアーカイブ構築を一手に行った実績をふまえて、原画に対し忠実に再現された最先端技術とイタリア額職人技の結晶でよみがえった名画は、空間に美術館エッセンスをもたらします。また、その所蔵する美術館運営に一部貢献されるものでもあり、文化事業として社会貢献にもなります。


美術館アートを空間に取り入れる心地よいひとときをお楽しみ頂けましたら幸いです。